Villany
ヴィラーニ Villany (PDO)
クロアチア国境近くのハンガリー最南端の産地で、北緯46度の線に沿ってボルドー北部地域とほぼ同緯度にあるワイン産地。
ハンガリーの他の地域に先駆けて小さなワイン生産者がワインの瓶詰めを始め、また、外国からの投資を受け入れ、ワインに対する適正な価格を達成し、極めて夕ンニンの豊富な赤ワインのスタイルを発達させた。
ハンガリーの高品質赤ワインの名産地で国際品種も多く栽培され、カベルネフラン100%から造られるワインはVillany Francの名称で販売されている。
またポルトギーザー主体のブレンドから造られた軽くて、フレッシュ、ライトな味わいの赤ワインも注目されています。
歴史
1960年代に大規模植樹の準備で深く耕した際に、ローマ時代より更に遡る新石器時代から鉄器時代にかけて入植したケルト族がブドウ栽培を行っていたことがわかりました。 ハンガリー王国初期のブドウ栽培は、ペーチにあるペーチヴァラード大修道院設立憲章に記述が残されています。 オスマン支配終焉後、セルビア人によりカダルカがもたらされ、1740年になると勤勉なドイツ人入植者により進歩的な農業のノウハウとドイツのブドウ品種“ケークオポルト(ポルトギーザードがもたらされました。 1854年生まれのZsigmond Teleki (ジグモンド・テレキ)は、フィロキセラに対抗できる台木を開発した功労者です。
気候風土
大陸性気候と地中海性気候が混ざり、夏は暑く冬は温和。年間降雨量は700m m、年間平均気温11℃で、基本的には乾燥地帯です。 土壌は石灰岩、白雲石、アドービ粘土黄土、褐色土壌。
主要ブドウ品種
カベルネ・フラン、ケークオポルト(ポルトギーザー)、ケークフランコシュ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、オラスリズリング、ハールシュレヴェリュ、シヤルドネ